GLASS SCHOOL GUIDE

グラス学園説明会


 私は、グラス学園理事長、荻 愛美です。今回はグラス学園についての説明会ということで、当学園の紹介から始めさせて頂きます。

 当学園には、大きな特徴があります。それは、世の眼鏡研究に大きく貢献している学園だということです。
 その高度な眼鏡技術を更に高めるため、学園内の方々全てに眼鏡の着用を義務づけ、眼鏡学研究に協力して頂いています。

 そして当学園では生徒の自主性の尊重として、年に一回行う選挙で選出された生徒会長が学園を運営するという、『生徒による学校』を実現しています。
 学園内に関する権限は全て生徒会が担っており、教員の仕事は専門分野の教育のみと、教員、生徒両者の独立を旨としています。

 総生徒数一万人を越える当学園は、広大な校舎を所有しております。生徒にのびのびと育って欲しいために、高等、中等、男子女子それぞれに分かれた四つの校舎と、生徒会や教員その他の数多くの人が利用する多目的の総合校舎、一度に一万人以上を収容可能のスタジアム、いくつもの部が活動可能の大きなグラウンドや体育館が建てられております。

 当学園での生活は、学園寮にて営むことになります。学園寮は、設備が整った大きな八階建ての女子寮、伝統的でゆったりとした五階建ての男子寮があります。
 どちらも住みよい寮で、生徒の方々にも好評です。大勢の生徒でも十分に生活可能な寮ですが、中等部の生徒に限って、本人と保護者の方の希望により、自宅通学も可能となっております。

 当学園で開講している授業については、中等部では主要必修科目10と選択科目一つから三つ、高等部ではクラス必修科目が一つと、百以上の選択科目を開講しております。
 特に高等部では卒業に必要な科目数は少なく、ただ勉強が苦手なだけで卒業ができなくなるという状況に陥ることはほとんどありません。

 ところで、当学園の学費は、非常に高額となっております。これは学園設備への投資が理由です。
 そこで一つ、重要な点があります。
 当学園では、学園や生徒会に対する奉仕を行う生徒に対し、授業料を減額していく制度をとっております。これにより、結果的には十分に安価な授業料が、望めることになります。

 大まかな説明は以上です。この他詳しいことは、現生徒会の方に語って頂くことにします。それでは失礼します。


 わたくし、生徒会書記の紫畑菜摘と申します。以後お見知りおきを。

 わたくしからは、グラス学園での生活に即した説明をさせて頂きます。
 わがグラス学園では、『生徒による学校』を実現するため、生徒会による学園の運営を実施しております。
 そのため、生徒の皆さんに対しての権限は全て生徒会にあるという事になりますので、生徒会を総括する生徒会長は生徒の手によって、選挙という形で選ばれることになっております。

 権利を統轄している生徒会には、生徒の皆さんの安全の管理を確実に実行するために、各種委員会を設けております。わがグラス学園の委員会では、生徒会の指示を実行する、実質的な学園の管理を行っております。
 故に、委員会に入っていただくことにより、学園に対しての奉仕につながり、そうして学費の減額となります。

 わがグラス学園では、”グラス・オーラ”という加護の力が存在いたします。眼鏡をかけているだけで、身に降りかかるであろう危険から守られるという、不思議な力です。
 その為にも、学園では生徒に眼鏡をかけさせていただいているのです。

 ですが、この”グラス・オーラ”の力とわがグラス学園の特殊性からか、さまざまな問題が起こります。
 そしてわがグラス学園では、学園内で起こった事件は全て、生徒会が解決する決まりになってます。そのため、事件が起きたらすぐに生徒会に知らされ、学園の警察的機関である風紀委員会などが、生徒の守護を実行します。

 ところが生徒会などの人員は少なく、はっきり言えば、人手が足りていません。生徒会には、生徒に委員会への奉仕を強制する権利までは、ないからです。
 そこで生徒会は、次代の生徒会長を目指して選挙活動を行う、生徒会長選挙立候補者に助力を要請いたします。

 立候補者は、生徒一人一票による選挙で決定する生徒会長になるため、生徒に好印象を持たれようと、選挙活動は怠りません。
 そこで、生徒会と立候補者の利害の一致から、立候補者達による生徒の守護が成り立っているのです。

 以上で、生徒会からの説明として、わたくしからのお話は終わります。それでは失礼、致します。


 寮からは、女子寮の寮長をやってる私、小親からです。

 基本的に女子寮と男子寮に違いはなく、せいぜい寮の大きさとかその程度の違いです。
 寮内では、生徒会が作成する学則に沿った内容の、寮則を守ってもらっています。それでもいくつかは、学則と寮則に違いがありますが、寮の中では寮則が絶対だということを忘れないで下さい。
 それで寮内では、一応、学園敷地の外にあるということで、眼鏡をはずしていいことになってます。

 でも、グラス学園周辺でも”グラス・オーラ”の力のお陰で、眼鏡をはずさなくても不自由ない生活が可能だから、無理にはずす必要もありません。
 だけど、自然に使用される”グラス・オーラ”の力ではない、自らの意志により使用されるものについては、学園内はもとより、寮内でも使用禁止となってます。
 理由は当然、危険だからです。使用すると、寮則に基づき、寮の人間が処罰します。

 その他の寮則違反者なども寮の人間が処罰することになっていますが、寮の人間の手が足りない場合、寮生に処罰を頼むこともあります。
 寮は四人部屋で、基本的に、寮生の希望に乗っ取った部屋割りをしてます。部屋にはトイレや台所など、生活に十分な物がそろっていて、不自由はないと思います。その他にも寮施設として、食堂や大浴場なども設置してあるので、そちらも利用できます。

 寮則には、他に単独外出や夜間外出の禁止、中等部と高等部で別々の門限があります。これを破ると、寮則に沿って罰せられます。
 寮についてはこの位です。それでは。


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